妊娠中に悪阻がひどい場合などには、特定のものしか食べられないという時期もあるかもしれませんが、バランスよく食べられるように慣れば、お腹の赤ちゃんの食育のためにできることがあるというのはご存知でしょうか?
実は、羊水から赤ちゃんは味を感じ取っているというのです。ママがどんな食べ物を多く摂取しているかで羊水の味が変わるようです。よく母乳もママの食べ物によって味が変わると言いますよね!
もし、お腹にいる赤ちゃんに、好き嫌いなくなんでも食べる子になって欲しいと思っているのなら、妊娠中にママが「苦いもの」「酸っぱいもの」を意識して食べていると良いそうです。
苦いもの、酸っぱいものに羊水の中で慣れていると、離乳食が始まった時に赤ちゃんは受け入れやすいそうです。そして、離乳食の初めにも、甘いものからスタートするのではなく、苦いもの、酸っぱいものから味を覚えさせてあげると良いということ。例えば野菜だと、甘みの少ないほうれん草やブロッコリーからという事です。果物も同様に甘味の少ないものから始めましょう。
味に慣れるという観点からも、羊水の味や母乳の味で、苦いもの、酸っぱいものに慣れていると、離乳食で親が食べて欲しい健康的な食事を食べないというお悩みが減るかもしれませんね。
また、離乳食の方法としては、個人的には初期から「手づかみ食べ」を取り入れることを推奨します。毎日手づかみで自分で食べてきた子と、お口を開けて食事を食べさせてもらうのを待っていた子の成長は、色んな面で違ってくるのではないかと感じています。食べることは生きること。手先も器用になり、ママも一緒に食べられるというメリットもあります。
今はBLW(Baby led weaning 赤ちゃん主導の離乳食)も、少しずつ認知されてきました。BLWについての記事はこちらもご覧ください。
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そして、私自身が出産前に知っておきたかったことがあります。それは世の中の「常識」とされている事を、一度自分の目で確認し、赤ちゃんを含めて家族にとってどうなのか?という自分の感覚を大切にする事です。特に食べ物に関しては「売る」事を目的とした表示や広告に溢れていて、本当に体にとって良いのかどうか?は置き去りにされている印象があります。例えば、牛乳が良いという情報を見たら、反対の意見の人はいないかな?という風に、色んな角度から情報を見てみる大切さを実感しました。
「〇〇ヶ月からOK」「乳幼児用」などと記載してあれば、なんとなく安心して購入されると思いますが、そこには余分な添加物がたっぷり入っているものもあるかもしれません。また、ニュースでも取り上げられるように、パンを喉に詰まらせて窒息死するようなケースもあります。窒息の対応は食事だけでなく、おもちゃを喉に詰まらせる可能性もあることから、早めに確認しておきましょう。
食の安全という視点から考えても、お腹の中に赤ちゃんがいる時から、ママが口の中に入れるものを選択する事を意識していると、赤ちゃんの離乳食が始まる時期に「ちゃんと調べておけばよかった」という後悔も少なくなるのではないかと思います。
私たちは選択しているようで、選択肢を知らないことが多いです。世界と比べても農薬や添加物がダントツに多い日本。食べたもので体や脳は出来ていきます。子育てを機に食の安全についても知る良い機会になれば良いですね。