
赤ちゃんがちゃんと息をしているか心配で熟睡できません・・・
ママが心配になる理由の1つに乳幼児突然死症候群(SIDS)があるのではないでしょうか?
この記事ではSIDSのリスク軽減方法の、日本とアメリカの違いについて比較したいと思います。
そもそもSIDSとは何?という方はこちらからご覧ください。すでにSIDSの定義は知っているという方は目次から気になる段落へ飛ばしてくださいね。
目次
乳幼児突然死症候群(SIDS)とは?
厚生労働省ガイドラインより
SIDSは、何の予兆や既往歴もないまま乳幼児が死に至る原因のわからない病気で、窒息などの事故とは異なります。
原因が分からないというのが、世の中のママパパを不安にさせてしまうのではないかと思うのです。
予防方法はない
原因が分からないので予防方法は確率していませんが、厚生労働省は以下の3点を守ることでSIDSの発症率が低くなるというデータがあると言っています。
- 1歳になるまでは、寝かせる時はあおむけに寝かせましょう
- できるだけ母乳で育てましょう
- たばこをやめましょう
SDISのリスクが高まる要因は?@アメリカ
原因が分からないので「予防方法」ではなく「ハイリスクな行為」や「リスクを軽減する為に」という表現が使われています。
日本と比較するとアメリカの方が注意する項目が多い事が分かります。
また、アメリカではSIDSのみならず、「安全な睡眠」という観点も合わせて注意喚起しているようですね。
SIDSと他の睡眠関連による死亡リスクを軽減するために
- 赤ちゃんが常に仰向けに寝かせましょう。
- 平らな敷布団やマッドレスを使用し、ぴったりとしたシーツで覆って使用しましょう。その他の寝具や柔らかいアイテムは除きましょう。
- 赤ちゃんと同じ部屋で寝ましょう。理想では1歳まで(最低でも生後6ヶ月まで)は赤ちゃん用のベッドに寝かせて別々に寝ましょう。
- 赤ちゃんの頭上や足下を含めて睡眠するエリアには柔らかいもの、おもちゃ、ベビーベッドバンパーを置かないようにしましょう。
- SIDSのリスクを減らすために妊娠中は定期的に受診しましょう。また妊娠中と産後の喫煙、飲酒、違法薬物は辞めましょう。
- 赤ちゃんの近くでの喫煙させないようにしましょう。
- SIDSリスク軽減の為、昼寝と夜間の睡眠時に赤ちゃんにおしゃぶりを与えましょう。
- 睡眠中の赤ちゃんを温めすぎないようにしましょう。
- 母乳で育てましょう。
- 赤ちゃんへのワクチンと定期健康診断は医療サービスのガイダンスに従いましょう。
- 安全な睡眠が妨げられる商品の使用は避けましょう。特にSIDSの予防や削減を謳ったアイテムは避けましょう。
- 心拍や呼吸を確認するモニターを使用しないでください。
- 赤ちゃんが起きていて誰かが見ている時には、たっぷりうつ伏せ遊びの時間をとりましょう。

違法薬物や赤ちゃんと同室で寝ましょうなどは、アメリカの生活を踏まえての項目ですね
英語が読めなくてもマークだけでもなんとなく理解できるのではないかと思います。
詳細が気になる方はグーグル翻訳を利用してみてください。
アメリカにあって日本にはない項目は?
- おしゃぶりを与える
- 赤ちゃんを温めすぎない
- 添い寝しない(大人とは別の寝具を利用する)
1.おしゃぶりを与える
おしゃぶりがどうしてリスクを減らすのか?のエビデンスは見つけられませんでしたが、
- 赤ちゃんの寝返り防止に役立つ
- おしゃぶりにより赤ちゃんの舌が前方に伸び、スムーズな呼吸が維持できる
などと言われています。
2.赤ちゃんを温めすぎない
日本では「温めすぎ」について言及されていませんが、日本の医師でも「温めすぎ」が原因ではないかと警鐘を鳴らしている方もいらっしゃいます。
特に秋から早春にかけての寒い季節にSIDSの発生が多いようなので以下に注意しましょう。
- 電気カーペットや床暖房の上に直接寝かせない
- ストーブなどの近くに寝かせない
- 「温めすぎ」ない
- 着せすぎや毛布のかけすぎに注意
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
3.添い寝しない(大人とは別の寝具を利用する)
日本の厚生労働省は添い寝に関しては言及していませんが、アメリカには添い寝をしないという項目があります。
添い寝に関しては各ご家庭で判断が必要になってきます。
まとめ
日本の場合には「乳幼児突然死症候群」にフォーカスして情報が発信されていますが、アメリカでは「安全な睡眠のために」と睡眠に関わる全般的な事故を防止する項目も一緒にお知らせされているのが印象的でした。
赤ちゃんの安全を守ってあげられるように、より多くの情報が得られるのはアメリカの周知方法ではないかと思います。